マイセンとクールの吸殻が混在する灰皿で思い切り頭をぶってやったら、それきり動かなくなった。
 私がマイセンで、あいつがクールだ。
 口を開けば喧嘩をするくせにいつも傍にいて、それでいて心と心との間には何をもってしても埋められない深い溝がある。
 何がどう、とはっきりとした理由も原因もないけれど、私たちには溝があり、それでも一緒にいる。一緒にいる理由も明瞭ではない。嫌なら離れればいいが、それもしない。嫌ではない、と言えば嘘でもあり本当でもある。
 おそらく惰性だろう。なんとなくなんとなくと無為な時間を過ごしていた。それに終止符を打つために、私はあいつを殺した。無意識な依存を絶つために、殺した。愛してる。


End.
20130411
酸欠提出ss




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